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人材不足が生む悪循環

医療系の仕事は、基本的に激務だと言われています。医療業界は年々仕事量が増えているのにも関わらず、人員の数がそれほど補充できていないことが大きな要因です。さらに、少子高齢化の影響もあり、医療の世界はパンク寸前です。

小さな雑用も任されることとなる看護師は、大変ハードな毎日を過ごしています。夜勤に入っている人は特に大変です。夜勤は生活のリズムも狂いますし、体力的にもハードです。勤務時間が非常に長い上に、何かあったときには少人数にて対処をしなければなりません。

大変な仕事であるため、日給も高いわけですが、高い収入でも離職率は一向に下がりません。医療のクオリティーをアップさせるためにも、こうした状況は早急に改善しなければならないでしょう。政府も、こうした医療業界の激務は重大な問題であると認識をしています。実際にいくつか、改善策を講じてはいるのですが、なかなか人材不足の解消をするまでには至っていません。

政府は海外に目を向け、インドネシアなどの国々から看護師になってくれる人を募集しています。ただ、看護師の国家試験が日本語で行われることがネックになっていて、実際に現場に出ることができた人はごく一部なのが現状です。これからさらに少子高齢化は進んでいき、医療も複雑になっていくことが予想されています。今後数年で状況が改善しないなら、日本の医療レベルは極端に下がってしまう可能性があります。社会全体で医療業界の激務対策は考えていかなければなりません。単純に看護師になる人間を増やすことも大事ですが、看護師のすべきことを少しでも減らすことも大切です。